コンクラーヴェは文字通りみんなで根比べ

アメリカ大統領もさることながら、それ以上に影響力があるかもしれない人物の一人にローマ法王(ローマ教皇)がいます。
現在のフランチェスコ1世は266代目。
古くから世界史に名前を刻んできた、キリスト教カトリックの頂点はご存知の通り、バチカン市国におられます。

コンクラーヴェは文字通りの根比べ
コンクラーヴェは文字通りの根比べ

コンクラーヴェの仕組み

コンクラーヴェはローマ法王選挙のこと。
世界中から枢機卿が集められ、その枢機卿の中から法王が選ばれます。

選挙期間中、枢機卿が集まるのはシスティーナ礼拝堂。
外から鍵がかけられ、選挙が終わるまでは誰も出られない…。
というのは昔の話。
今では出入りできるようになっています。
ただし宿舎と中庭と礼拝堂に限られますが。

システィーナ礼拝堂内では通信機器が使えないのは当然のこと。
漏洩は破門ということで、記者などとの接触はもちろんできません。
選挙がどのように展開されているかは、やはり秘密なんです。

赤丸がコンクラーヴェの結果を知らせる煙突。思ったより小さい
赤丸がコンクラーヴェの結果を知らせる煙突。思ったより小さい

結果はシスティーナ礼拝堂の上に、選挙期間だけ設置される煙突で知らされます。
投票ごとに白か黒の煙が上がり、結果が知らされます。
3分の2以上、票を獲得した枢機卿が出た場合には白か上がり選挙は終わりです。
それを外にいる一般信者や報道陣が息を飲んで見守るわけです。

コンクラーヴェの結果を撮影する報道陣
コンクラーヴェの結果を撮影する報道陣

法王が決まると、サン・ピエトロ大聖堂の正面の出窓から新法王が呼びかけます。
広場の一般信者はもちろん、全世界の信者に向けての第一声は信者でなくても注目します。

宗教行事が最優先

 

観光名所といえども宗教施設。
宗教行事が最優先ですので、式典などが行われている場合は観光客の立ち入りはできません。
行事が終われば再び開放されますが、日本と勝手が違うのはここから。

日本の場合は、一日でも早く観光客を迎える体制を整えようとします。
しかし、そこはイタリア人(バチカンですけど)。
一大イベントが終わったとなると休みたくなるのでしょうか。
コンクラーベ後、いつシスティーナ礼拝堂が一般公開されるようになるのかはバチカン次第。
早ければ3日後、遅かったら1週間…いやもっとかも。

サン・ピエトロ大聖堂側から見た広場。遠くに報道陣が見える
サン・ピエトロ大聖堂側から見た広場。遠くに報道陣が見える

これは選挙の様子が外に漏れないように床を二重にしているからでしょう。
通常の床の上に床を作り、床と床の間に通信を妨害する電波を出しているそうです。
それを撤去するのは一苦労ですから仕方ありません。

わざわざ日本から来たのに…と文句を言ってはいけません。
世紀のイベントに立ち会えたことをむしろ幸運に思うぐらいのゆとりを持ちましょう。

ついでに…

豆知識ですが、法王不在の期間中だけに発行される切手があります。
普段は王冠が描かれる部分に、何も描かれていないというもの。
次にいつその切手が売られるかは誰もわからないので、機会があれば手に入れたいですね。

イタリアではローマ法王を「Papa(パーパ)」と呼びます。
従って我が家ではパパ=ローマ法王となるので、パパ禁止令が出ています。
言うなれば某明党の各級議員さん方が、「先生」と呼ばれるのを嫌うのと同じですね。
某価学会の方々の中では「先生」は池田氏だけだそうなので。
ちなみに我が家は某価学会はおろか、カトリックとも全く関係ありません。
イタリア語でも小さな子供は父親を「Papa’(パパ)」と呼ぶそうです。

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