グルテンフリーでジョコビッチになれるわけではない
少し前からグルテンフリーの話題をよく耳にします。
それもグルテンが諸悪の根源だとか、ジョコビッチみたいになれる、という感じでした。
実際調べてみると、ビビるほどではないことがわかりました。

グルテンフリーとジョコビッチ選手
グルテンフリーが注目されるようになったのは、恐らくこれではないかと思います。
テニスのジョコビッチ選手の話題です。
グルテンフリーを取り入れて、ざっくり書くと世界No.1になったという内容。
https://www.life-rhythm.net/gluten-free-1/
これによると、ジョコビッチ選手は自分でも気が付かなかったグルテンのアレルギーで調子が悪かったそう。
試しにグルテンフリーを取り入れたところ、今のような大活躍をしている、ということです。
単純にグルテンアレルギーだったから、原因を排除して本来の調子が得られた。
という至極まっとうなお話です。
これを紹介しているサイト自体もそのように書いているので、これを否定する気はありません。
グルテンとは?
グルテンは小麦などに含まれるタンパク質です。
これ自体は別に悪いものではありません。
なぜならグルテン自体はグルテンアレルギーの人に反応するものだからです。
アレルギーに反応するものを悪とするならば、穀物はもとより、エビやイカも悪となります。
ちなみに日本人に馴染みのあるグルテン製品といえば「麸」です。
あの味噌汁に入れるあれです。
グルテンアレルギーの原因は遺伝
「グルテンフリー」で検索すると怖がらせるような内容ばかり。
そんなに怖がらせて誰が得をするのかと思ってしまいます。
ではグルテンアレルギーの原因は何なのか。
調べてみると大多数が「遺伝」。
ということは、多くがある日突然発症するものではありません。
そしてグルテンを食べすぎると起こるものでもありません。
最初に持っているかどうか、ただそれだけ。
一部ではストレスとか妊娠・出産などでも起こるそうです。
日本人の食の欧米化によって予備軍が増えている可能性は確かにあります。
オーストラリアでは100人に1人、欧米では6人に1人というデータもあるそうです。
しかしながらそれをそのまま日本人に置き換えても意味はありません。
日本人に花粉症が多いから、世界中の人間が花粉症だと言っているようなものです。
ということで、今なんともないあなたがパンを食べすぎてグルテンアレルギーが出てしまうことを考えるより、
そのパンの添加物を心配した方が良さそうです。
グルテンではなく、保存料とか着色料とかそういうやつです。
グルテンフリーダイエット?
ついでにグルテンフリーダイエットについて。
正直、紹介されてる内容を見ると「糖質制限ダイエット」です。
グルテンは血糖値を急上昇させるようですが、糖質も同じです。
実はグルテンフリーと糖質制限は全く違うのですが、説明不足すぎ。
イモはいいのか悪いのかすら、サイトによって違いますからね。
グルテンを取らなくても、コメを相当量食べたら同じことです。
かつて僕も試してみました。
アホらしくなってやめましたが。
https://pecorino-h.net/down-7kg/
ダイエットは運動ありきです。
食べる量を減らせば体重は減ります。
でも運動しなけりゃ筋肉も落ちます。
食べ過ぎの過ぎを減らすのは良い考えですが、食べなきゃいいってもんではないです。
まとめ
- グルテンは悪ではない。
- グルテンアレルギーは遺伝がほとんど。
- グルテンフリーでダイエットはおかしい。
- みんながグルテンフリーでジョコビッチにはなれない。