塩がなくなりますが手に入りませんか?-機動戦士ガンダム第16話
フィクション、ノンフィクションを問わず名言と思ったものを紹介します。ネタバレ要注意です。pecorinoです。こんばんは。
発言の経緯
機動戦士ガンダムは予告編の最後に永井一郎氏がこう言う。
「君は、生き延びることができるか?」
塩がなくて生き延びることができる人間がいるでしょうか。
この言葉はホワイトベースに乗るタムラ氏の発言です。
ホワイトベースの厨房を預かる彼がいなければ、戦闘員も民間人もご飯が食べられないわけです。
そんな彼が自分の不注意だったと詫びてからの発言がこれです。
「塩がなくなりますが手に入りませんか?」
このあと、「塩がないのか~」などと悠長なことを言ってられない事態になってしまいます。
ホワイトベース隊が正規軍に組み込まれ、オデッサ作戦に参加することになったのです。
腹が減っては戦はできぬ、とはまさにこのこと。
塩がなければ作戦に影響が出てしまうのです。
そして、塩の確保が話のメインになっていきます。
重要情報が山盛り
塩の確保がメインなわけですが、実はこの回はかなり重要な情報がいっぱい出てきます。
ホワイトベース隊がしれっと正規軍に組み込まれてたり、オデッサ作戦の概要が出てきたり、
マ・クベの「良い物」も出てくるし、セイラさんがガンダムで出撃しちゃったり、シャアの無事が確認できたり…。
にもかかわらず、メインは塩の確保です。
タムラ氏は執拗に塩の話をするし、アムロまで塩の心配をしなきゃいけないし。
超現実的な第16話
僕がこの「塩」の話が大好きなのは、こんなに超現実的なエピソードを他に知らないから。
どんなに食事が大事なことがわかっていても、塩を確保することを扱うことはあっただろうか。
食糧の確保はあるんです。
でも塩となると…。
そこに今後を左右する重要な要素を散りばめるなんて、
ガンダムがただのロボットアニメではないことを物語っています。
まあ、最近のガンダムはどうもイマイチですけどね。
タムラ氏とは
正規の人員がほとんどいなくなった中で、わずかに残ったホワイトベースの正規乗組員。ホワイトベースの厨房を一手にまかなっているが、顔色も恰幅もよいために一人だけうまいものを食べていると疑われたこともあるそう。
階級は中尉。
こういった役回りの人自体が登場することも新鮮な気がしています。
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