駅ホームでわかった 阪急沿線の品の良さの一因

2016年8月4日

鉄道のイメージは沿線の雰囲気で決まると言っても過言ではありません。
そういう意味では、関西における阪急電車の上品なイメージは群を抜いています。
当たり前すぎて考えもしなかったのですが、その品の良さの一因が乗車前にあることに気が付きました。

駅ホームでわかった 阪急沿線の品の良さの一因
駅ホームでわかった 阪急沿線の品の良さの一因

阪急電車は大阪梅田を中心に京都、神戸などを結ぶ大手民鉄のひとつ。
現在は大手民鉄のひとつである阪神電車も同じグループです。
京都線と宝塚線はJR、神戸線はJR、阪神と競合していて、熾烈な鉄道戦争が起こっていたこともありました。

小説や映画にもなった「阪急電車」は、西宮北口駅から宝塚駅までを結ぶ今津線が舞台です。
同じく今津線沿線はライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱」の舞台でもあり、劇場版「涼宮ハルヒの消失」でははっきりと阪急電車が描かれています。

さて、阪神競馬場を抱えているのに、京都競馬場を抱える京阪電車とはかけ離れた品の良さはどこから来ているのか。
実は電車に乗る前、駅ホームのアナウンスに一因を垣間見ることができました。
関西の大手民鉄や地下鉄、JRになくて、阪急電車にあるもの。

それは「みなさま」でした。
よほど好きでないと聞き比べのようなことはしないでしょう。
したとしても、車掌のアナウンスだったりします。
ですから聞き逃していてもおかしくなかったわけです。

阪急電車の駅ホームで、電車を待っているときに聞いてみてください。
「みなさま 間もなく…」というアナウンスを聞くはずです。
阪急沿線の方々は毎日のように「みなさま」と呼びかけられているのです。

無意識のうちにすり込まれる「みなさま」。
「みなさま」が当たり前になる頃には品の良い阪急沿線が完成するという仕組みです。
いつから「みなさま」が始まったのかはわかりませんが、戦略的にやっているとしたらすごいことです。

阪急沿線の同僚に確認しました。
曰く「最寄り駅は品が良くなる一歩手前だが、阪急の車内での飲食はできない」だそうです。
無意識下の「みなさま」が、押しとどめているのでしょう。

確かに僕も阪急電車内では、飲食を目撃しません。
床に座り込む学生を見たことも今のところはありません。
無意識下の「みなさま」効果でしょうか。

同じ近畿の京阪電車には「香櫨園」にあやかった「香里園」があります。
長年にわたって浴びてきた、無意識下の「みなさま」。
これが阪急沿線の品の良さを作ってきたのであれば、あやかるところを間違えたと言えるのかもしれません。

阪急電車に乗ることがあれば、駅ホームのアナウンスに耳を傾けてみてください。

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