「健康ゴールド免許」~小泉進次郎さんらの主張~は健康な若者の本音

2016年10月28日

10月26日、小泉進次郎さんが主導する自民党の小委員会で「人生100年時代の社会保障へ」と題するメッセージが発表されました。
少し思うところがあり考えてみました。

http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/26/shinjiro_n_12664276.html

「健康ゴールド免許」~小泉進次郎さんらの主張~について
「健康ゴールド免許」~小泉進次郎さんらの主張~について

まずタイトルについてですが、多くのメディアが「健康ゴールド免許」の部分を取り上げていたのでこのようにしました。
しかしながら、このメッセージは「人生100年時代の社会保障へ」となっており、「健康ゴールド免許」だけの話ではありません。

全体を見ると、健康な若者(子供たちも含む)への負担を減らしてほしいという雰囲気を感じます。

確かに現状の年金に悲観して支払わない若者が増えている話はよく聞きます。
ですから支払ってくれる人を増やさないといつかは破綻します。
よく言われるように少子高齢社会になってますので、若い人たちに期待しても負担額を増やさない限り解決できません。

そこで、働ける高齢者に支払ってもらおうというわけです。
それなりに収入がある高齢者にはそれなりの負担を。
そして負担してもらったことで年金額を少し増やして報いる。

良い案だとは思いますが、高齢者の勤労意欲を削がないかが心配です。
杞憂かもしれませんが。

さて、「病気にならないようにする」というのはとても大切なことです。
誰しも病気にはなりたくないもの。
それにしても「いつも健康に気を使っているのに病気になってしまった人にはインセンティブ」というのは初めてです。

これまでは「健康診断を受けないとボーナスを減らす」などというものでした。
僕は「○○したらいいことがあるよ」と言いたい。
ですから「健康に気を使っていたら窓口負担金が安くなる」の方がいい。
そもそも病院に行くこと自体が少ないですから。

ただここには問題もあって、病気は確かに予防できるかもしれません。
でも急なケガはどうでしょうか。
健康診断を毎年受けて禁煙をしていたとしても防げるとは限りません。

高齢者サロンと化している病院などには効果覿面かもしれませんが。

さて、僕は小泉さんは好きな方ですし、同じ若者として応援しています。
この年齢でこれほどまで発信力や影響力がある方もそうはいません。
このメッセージも自民党内の小委員会である以上に小泉さんだからこそ、注目されるのだろうと思います。

いわゆる貧困層にあたる高齢者や、生まれながらにして病気を持っている方のことを考える必要は当然あります。
それは小泉さんもよく分かっているだろうと思います。
そのうえで実現に向けてがんばってほしいです。

それにしても日本という国は「保守」と「革新」がさかさまになっているようですね。
まるで地球連邦とジオン公国のようです。
そのこともまた考えてみたいと思います。

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