【まもなく見納め?】関西屈指のダークサイド モトコーに行ってきた
JR西日本が耐震補強工事のために、元町高架下の商店に立ち退きを要求したそうな。
期日は平成29年3月末、って来年!?
ということでモトコーに行ってきました。

神戸元町といえば南京町。
三国志フリークとしては神戸高速(阪急)の花隈駅から関帝廟へ行くこと。
そして南京町で食べ歩きをしつつ中国雑貨を物色するのが定番でした。
なぜモトコーに行ったのかは全く記憶に無く、興味本位だったのか迷い込んだだけなのか…。
モトコーは「元町高架通商店街」の通称。
仲間内では文字通り「アンダーグラウンド」とか「暗黒街」と言ってました。

平日の夕方の商店街がこんな感じでいいのかと思うのですが、ここはこういうところです。
妙に暗いのは時間帯のせいもありますが高架下なのでいつもこんな感じです。
まさに闇市、そして毎日が掘出市。

10年以上前のことですが、モトコーのどこかでシルバーリングを買って、しばらく愛用してました。
「くすんできたら持ってきてください。磨けばきれいになりますから」
もはやどこで買ったのかもわからず営業しているのかもわからない、そういう一期一会な空間です。

普段目にしないものも見られます。
高架下からではなく、隣を走る道路側から見たら案外普通のお店だったりもします。
この商店街はどちらが裏口かわからないところも多々あります。

怪しげなモトコー3入り口。
モトコー3くらいまでは若者向けのお店もまだあります。
「高っかい服買うてもすぐ汚すんやから、ここで買うとき」
正しい選択ですよ、お母さん。

おもむろに男同士の激しい息遣いが聞こえてきたと思ったらこれ。
2人の大男が文字通りの寝技でした。
空手、ブラジリアン柔術、ヨガ…アメリカで18年間指導の実績から英語も学べるようです。
なんでもアリですね。
某価学会にも入れるかもしれません。

数字が大きくなるほど怪しげなお店が増えていき、シャッターも多くなっていきます。
だんだんヤバイ雰囲気になりますが、知っている人にとっては別になんてことはありません。
Windows10搭載のノートパソコンが1万5000円で売っていたとしても…です。

店の名前が「ガンダム」でも兵器、もとい平気です。

モトコー7の最西部付近には、関西で一番安いUSミリタリーショップがありました。

山盛りのミリタリーグッズの隙間には自衛隊募集のポスターがありました。

モトコーに行くと必ず寄るのがこの「レンセイ製菓」。
ずい分昔からやっている感満載のロシアケーキのお店だそうです。
明らかにロールケーキなのにクッキーと書かれていてやはりモトコーブランドでした。
正直これでもかというぐらい甘いです。

僕が知るかぎりおじいちゃんとおばあちゃんの2人でやっています。
どうやら店の奥の巨大な機械群でお菓子を作っているようです。
話を聞いてみたところ、どうやらここも立ち退きを宣告されているそう。
3月末までにもう一度来ます、と言ってみると、「まだわからんけど」とのこと。
「JR西日本は耐震工事やるっていうけど、どうかねえ」
あ、立ち退くかどうかではなく、工事をやるかどうかを疑ってるんですね。
その後も「まだわからん」を繰り返しておられました。
ニュースによると、耐震補強工事後に同じ形態で同じように再開できるかはわからないそう。
阪神淡路大震災の時にも影響が少なく、立ち直りが早かったモトコー。
レンセイ製菓には一日でも長く営業を続けてほしいものです。
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