ジェダイにはアナキンは救えない – スターウォーズ エピソード3 シスの復讐

2016年2月15日

「ジェダイからは学べぬ」
シスの暗黒卿・ダースシディアスの言葉通りなんです。
結論から申し上げて、アナキン・スカイウォーカーがジェダイに入ったときからフォースの暗黒面に墜ちることは決まっていたと思うのです。

ジェダイにはアナキンは救えない - スターウォーズ エピソード3 シスの復讐
ジェダイにはアナキンは救えない - スターウォーズ エピソード3 シスの復讐

アナキンはジェダイの例外だった

アナキンの生い立ちと性格やジェダイ内部の思想などから考えてみましょう。

まずエピソード1でのアナキンはまだ子供でした。
フォースに選ばれ者として、父親がいないのに生まれました。
しかも奴隷の子なので、もちろん奴隷として扱われる子供時代でした。

そんな中でも天才的な機械いじりの才能と勇敢な性格から、人間タイプとして初めてポッドレーサーとなり、勝利します。
またクワイ=ガン・ジン、オビ=ワン・ケノービ、パドメ・アミダラとの運命的な出会いを果たします。
最後はドロイドのコントロール船を轟沈せしめ、ナブーの解放に一役買います。

残念ながらクワイ=ガンは戦いの中で殺されてしまいます。
しかしながらクワイ=ガンの強い思い入れにより、高すぎる年齢の壁を越え、特例でジェダイの仲間入りをすることとなります。

エピソード2では、たくましく成長しているものの、思春期にあたる時期を迎えています。
久しぶりに再会したパドメとの日々の中で恋愛感情が生まれてしまいます。
そんな中、母親が夢に現れた通りに殺されてしまいます。
後に後悔することになりますが、母親の死の直接の原因となったジャワ族を一方的に虐殺します。

パルパティーン元老議院最高議長とは、このあたりから何らかの接触を持っていたと思われます。
後にパルパティーンを父のように慕っているという発言からも、人間的にも大きな影響を与えられたと想像できます。

終盤でクローン戦争が始まるとともに、ドゥークー伯爵に完敗。
おそらく初めての挫折だったのではないでしょうか。
強くなると心に強く誓い、アミダラとの禁じられた結婚をするのです。

エピソード3では転戦の上、名声も上げていることがわかります。
一度敗れたドゥークー伯爵を倒し最高議長を救い出したことで、ジェダイとして最高潮を迎えます。
しかし、最高議長からジェダイ評議会での私的な代理人を要請されます。
一方で評議会からは最高議長のスパイを命じられることになり、役の重さに苦しむことになります。

そんなときにパドメを失う夢を見たことが転落の引き金になります。
ジェダイの掟や考え方との相違点が大きくなるに従い、疑心暗鬼に。
最後はその点を最高議長=ダース・シディアスにつかれて暗黒面へと墜ちてしまうのです。

ジェダイはアナキンを育てられない

ジェダイはアナキンを育てられない - スターウォーズ エピソード3 シスの復讐
ジェダイはアナキンを育てられない - スターウォーズ エピソード3 シスの復讐

さて、ここでジェダイ・オーダーとアナキンの考え方の違いを考えなければいけません。
オビ=ワンは「お前(アナキン)の育て方を間違った」と認めていますが、まさにその通りなのです。

ジェダイの育成システムは本編で見る限りこんな感じです。

  1. ミディクロリアン値が高い子供(恐らく乳児程度)をジェダイにスカウト
  2. ヨーダがトレーニング
  3. 一人のジェダイマスターに指導を受けながら、ジェダイナイトを目指す
  4. ジェダイナイト→ジェダイマスターへと昇格
  5. さらに功績が認められれば評議員への道が拓かれる

といった感じでしょうか。

年齢が高くなってしまうと、恐怖や怒りという感情を知ってしまい、フォースの暗黒面に墜ちやすくなります。
ですからジェダイは、年齢が高い、という理由であれば入門すら認めないわけです。
ところがここに来て例外が現れます。
ご存知アナキン・スカイウォーカーです。
しかし、ここに大きな問題があったのです。

ジェダイは例外を育てるノウハウがなかったのです。
エピソード3でアナキンはパドメに死の運命を感じ、なんとか救いたいと考えます。
そして、その方法を得るためにヨーダに相談します。

しかし残念ながらヨーダから得た答え、「フォースに帰る者を喜んで見送るのだ」はアナキンをさらに失望させるものでした。
確かにヨーダは間違っていません。
しかし、ジェダイに間違っていなくても、ジェダイの例外であるアナキンには間違いといわざるをえません。
あのヨーダですら、ジェダイの枠から出られなかったのです。
達人になればなるほどセオリーに忠実だったのかもしれません。

オビ=ワンは育て方を間違いました。
しかしそれ以外に選択肢がなかったのも事実です。
例外には例外の教育方法を模索するべきでしたが、2万5千年も続けてきたノウハウを崩すのは不可能でした。

クワイ=ガンならあるいは…という望みはありました。
しかしダース・モールはこの期待を砕くために派遣されたとしたら、シスの勝利はこの時点で決まっていたのかもしれません。
あの用意周到なダース・シディアスのことですから、十分考えられます。

まとめ

  • アナキンは2万5千年に一人の例外だった
  • ジェダイの教育方法に例外はなく、アナキンを育てることがそもそも不可能
  • クワイ=ガンの死でシスの勝利が確定

とまあ、よくフィクションでここまで書けるな、と自分でも驚いております。
新三部作を見れば見るほど、ジェダイがよく組織体系を維持できたな、と感心します。
また、一部の例外が組織全体を崩壊させる危険がある、ということも大いに感じます。

こちらもどうぞ

広告