「昔は内容を工夫し、今は時間を長くする」で本当にいいの?

最近見ているテレビ番組にすごい偏りがあるせいで、年末に久しぶりに見た紅白歌合戦の違和感たるや半端なものではありませんでしたよ。なにしろ「今その歌を歌う必要があるの?」みたいなメドレーとか2014バージョンとかが続々……。そんな中、中森明菜さんはヒット曲を打診されながらも「今の自分を見てほしい」と言って、新曲を歌ったそうな。たいしたもんです。と、まだまだあるのですが、もう去年の話でしょ、とか言われそうな2015年のpecorinoです。こんばんは。

ここ数年のラテ欄を見ていると「○○&△△合体スペシャル」とかがやけに多かったり、改変期に3時間以上ある特番がゴロゴロあったりしてテレビを見る気がなくなる。ドラマの初回15分延長とかいるのかな?なんでもスペシャルやれば付いてくると思われたくないけど、それでもやるということは僕以外の人が見てるからなんだろうね。初回15分延長って「人気があるから延長します」ではなく、編集に収まりきらなかったから延長します感があるのは僕だけかな。

昔々は人気があっても放送時間は変えなかったし、スペシャルとか延長とかはなかった。その代わりに再放送していたのかもしれないけど、少なくとも本放送では「決められた枠内でいかに楽しませるか」を考えていたはずだ。僕が大好きなウルトラマンのシリーズを例に挙げるとわかりやすい。ちなみにここでいうウルトラマンシリーズとは「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の3つをいう。僕はそれ以外をウルトラマンシリーズとして認めていない。
ウルトラマンのDVDを見ると、たまに怪獣が複数出てくる回がある。DVDでは気がつかないが本放送があった日付を調べるととわかるのは、「怪獣が複数出てくるときはイベント事があるとき」なのだ。

8 怪獣無法地帯 9月4日
19 悪魔はふたたび 11月20日
25 怪彗星ツイフォン 1月1日
33 禁じられた言葉 2月26日
37 小さな英雄 3月26日
38 宇宙船救助命令 4月2日

怪獣と宇宙人(地底人含む)がセットの場合は除く

例えば、子供の長期休み明けだったり25話にいたっては元日放送。しかも複数怪獣が出てくるからといって時間の延長は当然ない。見事に30分で終わらせるのだ。当時ウルトラマンの視聴率は今では考えられないぐらい高く、今なら新春スペシャルとかなんとかで「怪獣総登場」なんてやるかもしれないし、1時間スペシャルもやるかもしれない。唯一の前後編に分かれている「怪獣殿下」は特殊な設定になっているが、これはスポンサーに配慮されたものだ。「怪獣殿下」の特殊性はいずれ書くとして、前後編にはしても時間延長はなかったのだ。
もちろん当時のテレビ局の都合でそんなことができなかったのかもしれないが、この30分を濃密にしつつ、しかも見事にまとめあげる手法、今はおそらくできないのではないか。

今のテレビ、特に○時間スペシャルなんてのは、途中で見なくてもよくなるタイミングがかなりあると思っているし、人気番組をただただダラダラ流しているだけのような気がしてならない。ようするに安易。
家族みんなで楽しんでる時間にわざわざテレビをつけてくれたんだから、子供だけでなく大人たちも楽しませよう。この30分は番組に夢中にさせよう、という気概を全く感じない。
気概、というところでいうと、ウルトラQは本放送での最終話を第1話の再放送に差し替えた。これはウルトラQの放送中に怪獣人気が高まったせいもあり、怪獣が出てこない「あけてくれ」は放送できない、というものすごく前向きな差し替えだった。ちなみに「あけてくれ」は再放送時に最終話として放送されている。

僕が見たい番組を流してくれさえすれば僕自身は満足なのだが、風物詩である紅白までもが残念なことになっていて、ますますアニメとニュースとたまにスポーツしか見なくなるのだ。

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