備えあれば憂いなし 防災講演会を聞いてきました

3月11日を前に行われた防災講演会を聞いてきました。pecorinoです。こんばんは。

講演者は国土交通省淀川河川事務所の弓場調査員。淀川の特性から日常の心がけまで幅広い内容でしたので、忘れないように書き留めておきます。

淀川の特性

淀川は下流に大阪市を抱えており、水系も広い川です。水系の中でも木津川、桂川、猪名川には狭窄部があり、ひとたび土砂崩れが起こると浸水被害が多発します。
また、台風や豪雨の際に琵琶湖がかなりの水量を溜め込むことができますが、出て行く川が瀬田川1本のため、水が集中すると洪水被害の危険性が高まります。

下流域では、生駒山脈から大阪市内の上町台地までは縄文時代には海だった地域で、後の河内湖を経て現在の平野部になった経緯があり低い土地です。
大阪市内は淀川や大和川の水面より地盤が低い位置にあり、さらに地下街や地下鉄が走っているため、水に弱い地域といえます。

風水害の歴史

淀川の堤防は豊臣の時代から増築されてきた歴史がありますが、明治18年の洪水では現在の枚方市付近で堤防が決壊。現在の大阪市平野区付近まで浸水しました。最大4mほど浸水したところもあったそうです。
昭和26年には淀川上流の宇治川で堤防が決壊。約1ヶ月にわたって水が引かなかったそうです。

記憶に新しいところでは平成25年の台風18号が接近したときに、京都の嵐山で93戸が浸水。ピーク時には渡月橋を水が越えました。このときは上流の日吉ダムにより水位が50cmほど下がり、被害が多少なりとも少なくなったそうです。
またこのときには久我地区で越水(水が堤防を越えること、決壊ではない)しましたが、ここでも日吉ダムのおかげで決壊に至らなかったそうです。


写真は淀川ではなくフィレンツェのアルノ川の洪水で水が上がってきたライン


最大で6mも浸水しました

外水氾濫と内水氾濫

外水氾濫とは大きな河川の堤防が決壊したり越水したりすることで、ここまで見てきた風水害のこと。
内水氾濫は豪雨などで大きな河川に流れ込む水路などの排水が追いつかなくなりあふれてしまうこと。平成24年の京都南部豪雨がこれにあたります。

本川と支川の特性の違い

淀川でいうと本川は淀川、支川は穂谷川など淀川に流れ込む川のこと。
本川は堤防を作って氾濫を防ごうとしますが、支川は川底を掘って氾濫を防ごうとすることが多いようです。

局地的なゲリラ豪雨などでは支川の水位が一気に上がりますが、本川の水位はそれほどあがりません。雨のピークと支川・本川ともに水位のピークの時間差が少ないのが特徴です。
一方で台風など広範囲に雨が降った場合、支川の水位は一気に上がりますが、雨が止むと水位は下がります。本川は他の支川からの水で雨が止んだ後に水位が上がります。つまり、雨のピークと水位のピークに時間差があり、雨が止んでいるのに水位が上がっていきます。

防災の心得

情報収集

まず大切なのは自分自身で情報を集めること。テレビやラジオ、インターネットなどで広く情報を集めましょう。

家の周りを確認

いざ避難するとなると、普段歩きなれている近所にも危険がいっぱいになります。特に浸水している場合は排水溝などに落ちる危険もあります。日ごろから避難経路を確認することと、どこに何があるのかをチェックしておきましょう。

非常持ち出し袋を備える

非常持ち出し袋の容量の目安は男性で15kg、女性で10kg。できるだけ両手を開けて避難したいのでリュックなどに詰めておくのが良いでしょう。ただしこれらは足元が悪い中で使用することもあるので、目安はあくまで目安としておきましょう。
普段から体力づくりをしておいても良さそうです。

早め早めの対応を

避難はできるだけ早めに。周りが浸水してからでは危険です。隣の自治体に避難勧告や避難指示が出たときには、避難を準備する、もしくは避難をはじめるぐらいの気持ちでいましょう。

垂直避難

深夜などに避難勧告などが出た場合に家を出るのが返って危険なときもあります。家の高いところや近くの高層の建物に逃げることも考えておきましょう。

地下は危険

当然ながら水は低いところに流れます。地下の扉が開かなくなったり、地下駐車場で逃げ場がなくなったりしないように早めに逃げるのが肝心です。

家族で決め事を

家族一緒のときに避難することになるとは限りません。避難ルートや待合わせ場所などを普段から話し合っておきましょう。

最後に

3月11日が近い週末の講演会にもかかわらず、若い人の姿がほとんど見られなかったのが残念、というより大丈夫かな?と思いました。震災の記憶は遠くかなたへ消えかけているのでしょうか。

若い人が少なかったせいもあり、非常食の試食はいっぱい食べられました。気になったのはラインナップに赤飯があったこと。ファーストチョイスに赤飯はないだろう、と思ったのは僕だけでしょうか。


非常食といっても日常でも十分味わえるラインナップでした


防災グッズの販売では簡易トイレの売れ行きがよかったようです

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