18歳選挙権に向けて政治離れを食い止めるたったひとつの方法
統一地方選挙も終盤です。毎日地元の駅が候補者の場所取り合戦で大忙しです。pecorinoです。こんばんは。
僕が選挙スタッフとしてお手伝いをしていたとき、どの候補者も決まって最後はひとつのことを訴えます。「投票に行ってください」と。特に最終日の土曜日は政策などは十分訴えた、と言わんばかりに、投票へ行くことを呼びかけます。
なぜそんなことをしなければならないのかは、投票率が物語っていますし、投票率が下がるとどうなるかは今さら書きません。
が、最近の選挙はびっくりするぐらい投票率が低いです。都構想で盛り上がっているはずの大阪でさえも5割切ってます。いやはや世も末です。
いよいよ18歳選挙権
そんな中で、早ければ次の参議院議員選挙から、選挙権が18歳に下がります。普通に考えると投票率がえげつなく下がりそうです。
きっかけが「TVタックル」だったとしても、早くから選挙に行きたくてウズウズしているような高校生なんて、そう多くいる気はしませんから。
反対論やら不安感もあるでしょうが、決まってしまったら仕方ないです。
でも、20代どころか30代ですら投票率が低いのに、どうやって投票所に行かせるつもりなんでしょうね。
政治離れ、というよりどの世代も「政治不慣れ」なんではないかと思ってますよ。
そうなるとある程度長い目で見て、政治を身近に感じられるようなことをしないといけません。
それでは投票率は上がらない
ひとつ勘違いされている方がいるようなのでご指摘申し上げたい。
特に若い人に向けて「投票に行こう」と選挙公報で呼びかけている方、選挙公報を読んでいる人の大半はそもそも選挙に行きますよ。
いつかの新聞の投書にありましたが、関心がなければ選挙公報どころか、選挙の存在すら頭からないかもしれません。
「某党が嫌いだ。この候補者は嫌いだ」と言ってる人はまだマシ。本当に憂うべきは関心がない人です。
ですから、投票に行くべきだということを選挙公報で呼びかけるほど意味がないことはないのです。もしかしたら「若い人たちに政治参加を呼びかけてますよ」アピールなんだとしたら、意味はあるかもしれませんが。
子供議会をやろう
そういうわけで、僕からの提案です。
子供議会をやりましょう。学校の授業の一環として。
希望者だけでは意味ないんですよ。どうせ地域の代表の子供とか政治家の子供とか、普段から政治に近い子供しか来ないので。
実際の質問に立つのは学年の代表でもクラスの代表でも、子供議会の規模によって決めたらいいと思いますが、全員が何かしらの形で参加すること。そして質問する側も答える側(市長を含む行政側)も本気でやること。これが条件です。
どんなにしょうもない質問だったとしても、それは子供たちにとっては真に必要な議論のはずです。その真剣な現場を馬鹿にすることはできないはずです。
子供議会はいいことだらけ
まず、子供たちにとっては政治と接する機会になります。自分たちの生活と政治がどのように関わっているのかがわかります。質問に立った子の中から総理大臣が生まれるかもしれません。
大人の側から考えてもいいことだらけです。
子供たちには質問を考えるにあたって、先生・親を含む親戚・身近な大人に相談するようにします。すると真剣に考えなければいけないのは子供だけではなくなります。大人も関心がない、では済まなくなります。
ということは、やっぱり政治に目を向けることになりますよね。
現役議員にとっては果たしていいことなのかどうか。
子供たちは議会を知りません。知るためには傍聴する必要があります。議会報告なんかで「傍聴してくださいね」って呼びかけてますよね。
まさか子供たちに見せられないような議会にはなってませんよね。
いいことといえば、将来自分たちの支援者になってくれるかもしれません。もちろん同僚としてライバルになるかもしれませんが。
おわりに
投票を呼びかけるわりに、投票率を上げたり、政治離れを食い止める具体的な方策を掲げる候補者はいないんですよね。候補者によっては投票率が上がると困る人もいるのかもしれませんけど。
それから、子供議会をずっと続けてきた自治体でも投票率が高いわけではないそうです。じゃあやる意味がないのか、というと意味はあります。いいことだらけです。
これから議員になる皆さん。本当に若者に限らず政治離れを食い止めたいのであれば、子供議会を検討してください。