寝たきりになりたくなければ下駄を履くべし
日本でただ一人(僕しか名乗っていないからと思われる)のゲタスイマーです。
これまで自分が書いてきた記事やらで、いろんなものを流行らせてこようとがんばりましたが、全て徒労に終わっていますpecorinoです。こんばんは。
(photo by 写真素材 足成)
ずいぶん前から「次はゲタブームが来る」と言いつつゲタを履いてきました。
期間は6月から9月。
ちょうど暑くなる期間です。
今回は下駄がおしゃれである以上に、健康にも良いということを含めて、下駄の魅力を紹介しましょう。
下駄の健康効果
外反母趾の予防になる
下駄は足を包み込まないので、靴が合わないことが原因で起こる外反母趾は起こらないわけです。
水虫の予防になる
外反母趾と同じく包み込むどころか靴下をも履かないので、足が蒸れることがないのです。
足ツボ効果
鼻緒や土台部分からの刺激が足ツボに作用して健康になるとか、ならないとか…。
転倒予防になる
いや、もうこれに尽きます。まず実感できるのは。
靴とも雪駄、サンダルとは全く別物の履物なんですよね。
まず、足を上げないと歩けません。
あ、他の履物も足を上げないと歩けないでしょ、ってツッコまれそうですけど、実際に履いてみるとわかります。
下駄はちょっとでも地面に引っかかるとこけてしまうんです。
なので自然と足を上げることになります。
見た目にわからない程度でしょうけどね。
そうなると下駄でなくてもやっぱり転倒しにくくなるんです。
高齢者の寝たきりの原因で一番多いのは、実は転倒なんですよ。
なので、下駄は寝たきりの予防にも良いのです。
その他にもいいことが
履いてウロウロしてみると、僕が30代(履き始めたのは20代)だからなんでしょうけど、いろんな人から声をかけられます。
一言「珍しいですね」程度ですけどね。
これってすごいことですよ。
下駄を履くだけで向こうから話しかけてくれるんですから。
こっちは「涼しいですよ」とか「アスファルトは歩きづらいです」とか「電車は響きますね」なんて感想を言っておけば、勝手にいろんな方向へ話が広がります。
なんと素晴らしい。
デメリット
メリットがあればデメリットもあります。
下駄も例外ではありません。
そもそもこのデメリットが大きいと思われているからこそ、下駄が表舞台に立てないのだろうと思っています。
でも、書き出してみると、これらのデメリットが大したことではないことがわかります。
どこで買えばいいかわからない
僕自身下駄を購入するにあたって、電車で30分強、徒歩で20分程度かかる「履物屋」まで行かねばなりません。
話によると昔は徒歩5分ほどの靴屋にあったそうですが、何年か前に廃業し、月極の駐輪場と化してました。
ですから、下駄を購入するにはまず扱っているところを探すところから始めなければなりません。
ただ、今やインターネットというこれ以上ない心強い味方がいます。
ググるなり何なりしてみたら、お近くの取扱店舗がすぐに見つかるはずです。
あ、ちなみにサイズ合わせの必要はないし、販売サイトで買ってもいいか、と思っている方、ちょっとお待ちを。
下駄は足の回りを覆うことはないのですが、鼻緒という靴にはないものが存在します。
ここの調整を怠ると、宝の持ち腐れどころか、履く気すら失せる存在になりかねません。
店主と相談して、鼻緒の調整をしておきましょう。
きっと話も弾むことでしょう。
バランスが取れない
慣れの問題です。
すぐに慣れます。
ただし、階段の上り下りは要注意です。
靴を想定しているのがよくわかりますよ。
買い替えのタイミングが早い
現代はほとんどの道がアスファルト。
土や砂利とは比べ物にならないぐらい硬いのが、下駄を履くことでわかるようになりました。
関節を痛める原因がアスファルトにあるんではないか、と思うぐらいです。
いや、ありますね。
絶対です。ハイ。
そんなところを歩くので、歯の減りは早いです。
年中、裸足に下駄は寒いので、夏の間だけにしたり、雨の日は無理せず履かないなどで、3年は履けます。
音がうるさい
これは魅力といった方がいいですね。
じゃりン子チエでも「元気な下駄の音がする」とエンディングで言ってますから、自分の存在を知らせるものとして、ガンガン鳴らしていきましょう。
電車の床はより一層響きますので、僕にとっては心地よいです。
まとめ
下駄や雪駄を履いていた頃の日本人は、外反母趾も水虫も、もしかしたら今ほど関節痛もなかったかもしれません。
さらに下駄を履くことで、転倒予防から寝たきりの予防にまでなるのだとしたら、メリットがデメリットを完全に上回ります。
今一番の健康法ではないかとも思うぐらいです。
手始めに、下駄を履く人を「ゲター」と呼ぶのだ(血界戦線風に)。