「セミファイナル」 これは死んだふりなのか?

暦の上ではもう残暑。
もうすぐ「エンドレスエイト」が始まってしまうかもしれない時期になりました。
この時期になると、玄関先や外に面している廊下には、ひっくり返ったセミの姿が。

「セミファイナル」 これは死んだふりなのか?
「セミファイナル」 これは死んだふりなのか?

ああ、今年もセミがお亡くなりになる時期か…などどセンチメンタルな気分になるものです。
しかしながら、近づいてみると突如動き出すセミ。
触れようものなら(オスであれば)鳴き声を発しながら飛び去ります。

これを俗に「セミファイナル」というそうです。
夏なのにクールなネーミングです。

中には本当にお亡くなりになっているセミもいますが、虫が苦手な方は発狂してしまうかもしれませんね。
一体セミさんはなぜこんなことをされるのでしょうか。

調べてみたところ、彼らは別に死んだふりをしているのではないそうです。
どうやらここまで随分体力を消耗してしまった彼らは、このようなスタイルで天寿を全うしようとしているのです。
が、そこへ我々人間が近づいてくるもんですから、思わず逃げ去ろうとするのだとか。
「もう静かに眠らせてくれ」ということなんでしょうか。

僕は生きてようが死んでようがかまわないのですが、苦手な人にはたまったものではないですね。
そこで簡単な対処法を紹介しましょう。

「遠回りする」

まあ、触りたくなかったらこれがベストですよ。
苦手なんであれば、「我々に道を開けやがれ」的な傲慢な思いを捨てるべきでしょう。

「足が開いていたら生きている、足を組んでいたらお亡くなりになられている」

近くによって見れば確認できるかもしれません。
実際、これも確実ではないですけどね。

まとめてみると、

  • 死んだふりではなく天寿を全うしようとしている
  • 嫌なら近づかない

ちなみにセミの寿命が短いと言われます。
でもアブラゼミは土の中で6年も生きているんですから、思っているより短くはないです。
彼らにとって、土の中が良かったのか、外の世界が良かったのかはわかりません。
ですから、我々の基準で「寿命が短くてかわいそう」というのは筋違いかもしれません。

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