常時SSL化でWindows Live Writerが使えなくなった場合の対処法2つ

2017年2月20日

WordPressのサイトを更新する際に、Windows Live Writerを使っている方はまだまだ多いのではないかと思います。先日、仕事で管理しているサイトを常時SSL化したときに、Windows Live Writerが認識しなくなりました。対処法がわかりましたので、メモのために残しておきます。

常時SSL化でWindows Live Writerが使えなくなった場合の対処法2つ photo by ぱくたそ
常時SSL化でWindows Live Writerが使えなくなった場合の対処法2つ photo by ぱくたそ

Windows Live Writerが使えなくなった状況確認

まず何が起こったのかを確認しておきます。

事例1

  • WordPressは当時の最新のバージョン(4.71)
  • マルチサイト化している
  • プラグインで一発対応させた

WordPressは主要なプラグインの動作確認が取れた後、最新に更新するようにしています。また、今回はhttp://○○.or.jp/○○/というようにマルチサイト化していました。また常時SSL化したあと、○○というプラグインで一発対応させました。

事例2

事例2はこのブログはどうなのかを確認してみました。

  • 今のドメインで常時SSL化したのは昨年11月
  • wpXの一発対応機能を使用

詳しくは以下。

https://pecorino-h.net/wpx-ssl/

Windows Live Writerはどう反応したか

これは事例2の場合ですが、下のような状況になりブログが見つからない状態になりました。

通常最新バージョンなら自動検知してくれるはずが検知されず
通常最新バージョンなら自動検知してくれるはずが検知されず

結局どうがんばってもブログは見つかりませんでした
結局どうがんばってもブログは見つかりませんでした

事例1の場合も結果は同様でしたが、「ログインできたがブログが見つからない」という表記でした。おそらくマルチサイト化の影響と思われます。

解決法

そもそも常時SSL化が原因なのか、別の何かが原因なのかを特定することが大切です。しかしながら、原因がわからなくても解決できる方法もありました。

Windows Live Writerを使わない

Windows Live Writerは便利なソフトではありますが、随分前に更新が止まっています。マイクロソフトさんもこれ以上どうこうしないつもりのようです。

ですから、いっそのことWindows Live Writerを使わない、というのも選択肢のひとつかと思います。

WordPress上で編集する

WordPressはバージョンアップのたびに便利になっています。

あと、これは僕だけかもしれませんが、更新する際にはWordPress上から各設定を済ませています。最終的にはWordPress上で編集することになるので、最初からWordPress上でやればいい、という考え方です。

ただ、今回の主題とはちょっと違ってきてしまいます。

Open Live Writerを使う

Windows Live Writerの後継ソフトとして出てきているOpen Live Writerを使う案です。

僕は常時SSL化の前からOpen Live Writerを使用していたため、今回の事態に気が付きませんでした。Open Live Writerでは今回のようなことは起こらなかったのです。

Open Live Writerは見た目はほとんどWindows Live Writerです。大きな違いは「日本語版が出ていない」こと。これは小さいようで大きなハードルです。

抵抗がない方はこれからも更新されていくOpen Live Writerを使ってみてはいかがでしょうか。もしかしたら今後、日本語版が出るかもしれません。

Windows Live Writerを使い続けたい

さて、事例2はわざわざ試してみてWindows Live Writerが使えないことがわかりました。しかしながら事例1はそういうわけにはいきません。どうしてもWindows Live Writerを使う必要があったからです。

原因は「一発対応」にあり

原因を探るには行動を振り返るのが一番です。では何をしたのでしょうか。

  1. サーバーを常時SSL化(https://で始まるURLに変換)
  2. プラグイン(もしくはサーバーの一発対応サービス)で一発対応

よく考えたらこの2つしかしていません。

そこでまずはプラグインが何をしているのかを探ります。

  1. サイト内のhttp://をhttps://にJavaScriptで書き換え
  2. .htaccessに自動転送処理を記述
  3. 一般設定のURLをhttps://に変換

そしてこれらはプラグインを無効にすると、全て元に戻ります。

wpXの一発変換のサービスが同じことをやっているのかどうかは、素人の僕ではわかりませんでした。ただ「.htaccessに自動転送処理を記述」だけは同じということがわかりました。

また3はWindows Live Writer側の設定でクリアできる問題。1が原因であるなら「見つからない」とは出ないはずです。

導き出された結論は、2の「.htaccessに自動転送処理を記述」ということになります。

プラグインを無効化し.htaccessを自分で書き換える

冒頭書いておきますが、.htaccessはものすごく大事なので書き換えるときにはバックアップが必須です。

さて、まずはプラグインを止めます。そしてFTPソフトを使って.htaccessをパソコン上にダウンロードし、バックアップを取った上で書き換えます(書き加えるでも間違いではないです)。

.htaccessの記述(というか、一発変換をしない方法)はこちらをご確認ください。完全に丸投げですいません。

 

https://nelog.jp/wordpress-ssl

終わりに

以上でWindows Live Writerがブログを見つけてくれるようになったはずです。常時SSLが原因でなくて、本当に良かったです。

お疲れ様でした。

常時SSL化についてはこちら

ピックアップ wpXクラウドで常時SSL化する方法

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