【京阪電車】逆走するトーマス電車2017を目撃!
今年も3月26日から京阪電車で、きかんしゃトーマスのラッピング車両、通称「トーマス電車2017」が走っています。そのトーマス電車が事もあろうに逆走しているのです。

“事件”発生
事件は通常運行が始まる前日、3月25日に起こりました。京阪電車では大々的にトーマス電車イベントが告知されておりましたので、枚方市駅で待機していました。
すると、中之島発・私市行きの臨時快速急行として堂々入線…と思いきや、なんと淀屋橋方面の線路を逆走しているではありませんか!しかも乗客を乗せたまま!
実は通常運行
そんなわけで逆走するトーマス電車を写真に収めようと、多くの鉄道ファンが訪れていました。乗客を乗せての運行は珍しいのですが、これは事件でも何でもなく通常運行です。しかも毎日逆走は見られます。
過去には毎日乗車できた
かつて京阪電車には、「おりひめ」と「ひこぼし」という電車が走っていました。ひこぼしは夕方のラッシュ時に天満橋発・私市行きの準急として、おりひめは朝のラッシュ時に私市発・淀屋橋行きの通勤快急としてでした。
このひこぼしが枚方市駅に入線するときに使ったのが、今回トーマス電車が使った逆走ルートでした。このためひこぼしは枚方市駅の交野線ホームの5番線に停車することになり、枚方市駅寄り出町柳方面に行く乗客は直接乗り換えができず、1つ手前の急行停車駅・枚方公園駅で降りる姿が日常でした。
通常運行がなくなったあとも、7月7日の七夕には臨時電車として、おりひめとひこぼしが私市駅で「出逢う」イベントがありましたが、ここ数年はありません。
回送として逆走中
現在は毎日回送電車が逆走しながら交野線に入線しています。
回送電車なので時刻表から読み取るのは難しいので、いつ走っているのかはわかりません。しかしながらヒントはあります。
各駅に貼り出されているトーマス電車運休の案内です。
これによると、運休日も「朝」は走っています。その後はどこへ行くかというと、寝屋川にある車両基地に行っていると思われます。要するに点検整備ですね。

写真は午前8時30分頃に枚方公園駅を通過するトーマス電車です。運休日はこの時間だけ、枚方市ー寝屋川市間をトーマス電車が走る姿を目撃できます。
ということは、翌日の運転再開に向けて、どこかのタイミングで寝屋川の車両基地から交野線に戻るということ。この時には交野線に入線するために逆走していることになります。
トーマス電車に限らず、交野線を走る車両は毎日午前8時30分頃に枚方市駅から本線に入って回送電車として走っています。ですから、日常的に逆走は起こっているのです。
どこから逆走するのか?

写真を見ていただくとわかりますが、枚方市駅から見える範囲ではすでに逆走しています。どこから逆走しているのかを探りました。
空撮写真で確認

最初の写真は枚方市駅です。番号は番線を表しています。この写真では本線の出町柳方面から淀屋橋方面への分岐は見当たりません。淀屋橋方面から交野線の5番線に入る分岐だけです。

そこで200メートルほど淀屋橋方面の写真を見てみます。するとちょうど○印の部分に分岐が見えます。

拡大してみるとよくわかります。
行ってみた
実際に淀屋橋行きの電車から見るとこんな感じです。

この分岐で出町柳方面から淀屋橋方面の線路に入り、逆走が始まることがわかります。そしてしばらく走った後、さらに交野線への分岐から5番線に入ることがわかります。
なるほどこの複雑な分岐を、通常運行で走らせるのはなかなか大変そうです。
おわりに
リサーチ不足で確定できないのですが、1日のどこかのタイミングで、この逆走が見られるはずです。ただもし終電後や始発前に走っているとしたら、目撃するのは至難の業。
そういう意味でも、3月25日のトーマス電車2017の逆走はとても貴重な瞬間だったのです。そりゃあ撮影したくなりますね。
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